ブックタイトル宅建協会50周年記念誌

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宅建協会50周年記念誌

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宅建協会50周年記念誌

島田みつ子土居直美介させてください」とお願いしても、「自分たちでできるからいいよ」って断られることもよくありました。ところが今は「客付けも、案内も、契約もすべて不動産会社に任せたほうが安心だね」ってほとんどの家主さんがおっしゃって下さいます。この30年で、この業界が社会に高く認知され、社会への貢献度がすごく高くなっているということを最近感じています。当社は創立37年を迎えます。そういう中でリピーターのお客様がとても多く、二世代でのリピーターのお客様もいらっしゃいます。お父さんがここで物件を借りた。そこでお子さんが生まれた。そのお子さんが大きくなって、結婚するときに「物件探しています」と来られる方がたくさんいます。或いはいろんなところで、「とみやさんの物件を昔、借りていました」「うちの父が借りていました」ということをよく言われます。うちの代表から「お客様を営業マンにしなさい」ということをよく言われるんですね。たくさんの広告費を支払い、広告宣伝するのも一つの媒体ですが、本当の広告とは、一人のお客様を大事にして、そのお客様に満足感を与えることによって、そのお客様を通して紹介してくださる、お客様の営業こそが信頼できる広告だから、そのように一人のお客様に顧客満足を与えるようにしなさい、とよく言われます。まさにその通りだと思います。ただ、思っていることと、実際行動することを一つにするのは難しい部分もあるのですが、意識しながら仕事をしていきたいと思っています。心掛けていることは、地域密着と、楽しくなければ仕事じゃない、ということ-土居司会つづいて恩納村でご活躍の土居さん、那覇市を中心に活動しております島田さんにお聞きしたいと思います。土居恩納村のお話をする前に、経営理念とまではいきませんけれど、土居直美にかけて歌を詠ませていただきます。「トゥチヌシートゥヤーヌシーマットーバミチミリバチュラサシキナティ」(一同拍手)。シーというのは魂ですね。「土地の魂、家の魂、これをまっすぐに見て、正しいところに持っていけば、素晴らしい世界が広がる」という意味です。地域に密着して、楽しくなければ仕事じゃない、ということで、ワラヤーワラヤーしながらお金は儲からないけれど、今まで来ています。恩納村と言えば、リゾート。リゾートマンションとかの売買はあっても普通の分譲ではなく、ホテルの一室の分譲という、独特な地域性があります。最近ではリーマンショックや、狂牛病、何とか病というのが起こると真っ先に恩納村に影響します。観光しない、ホテルを利用しない、狂牛病で牛は食べてくれない、「どうやって家賃払ったらいいんでしょうね、土居さん」と、この地域で営業しているレストランで管理物件の借主さんに言われたときは本当に辛かったです。村内に2本の大きなバイパスができました。交通は便利になりましたが、バイパスのせいで恩納村の観光関連産業が冷え込み不動産関係にも影響が出ていると思います。これからの50年、これからの恩納村、これからの沖縄がどうなっていくのかな、ということをひしひしと感じながら、仕事をさせていただいております。島田すまいの大進は、管理物件の戸数が1600、駐車場が1000ぐらいあります。創業25年ですが、家主さんからの信頼を受け、みなさんにかわいがっていただいています。近くに沖縄大学があって、学生向けに建てられた物件が多いですね。少子化で学生がだんだん減り、又、物件も古くなってきています。今、私たちの仕事は何かというと、原状回復ではなくその物件をリニュアルして、96 88