ブックタイトル宅建協会50周年記念誌

ページ
94/178

このページは 宅建協会50周年記念誌 の電子ブックに掲載されている94ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

宅建協会50周年記念誌

ブックを読む

Flash版でブックを開く

概要

宅建協会50周年記念誌

は非常に高額ですし、賃貸の場合は毎月払うものですから、それを手掛ける不動産業者はきちんとしなければならない。自分が不動産業に携わっていて、ステータスが築ける形づくりをやってほしいなあと思っています。司会大まじめな話じゃないですか(笑)。神村さんどうですか。神村今までの10年でも、ネットの普及で大分業界が変わってきたと思うんです。例えば昔で言えば、恐らくフリーの仲介人の方々が足で物件を持ってきていた。今はもう仲介人の方が持ってくる前に知っている。今後の10年で情報化がもっとスピードが増してきて、事務所に居ながらにして、すべてができるのではないか。一方で、でもやっぱり対話しながら商売をしていきたいという思いもある。50年後となると、今までの50年よりも、ものすごいのではないかなという感じがしますね。大城希望というか、軍用地、基地がなくなって、そもそも軍事が必要のない世界になれば、そこに回していたお金をいろんなものに投資できるのかなと。50年後、あるいはもしかしたら(基地が)返還されて、その跡地利用に取り組んでいるとか。世界情勢も、今いろいろ中国、朝鮮半島と緊張関係にありますけれど、なんで同じ人間同志で、こんなに争っているのかなと思うところもあって、そこに気づいて、そういうところにお金を使うよりも、もっといい使い道があるんじゃないかなと。芸術だったり、文化だったり。50年後はぜひ(基地の)必要性がなくなって、「軍用地ってなんねえ」と言うぐらいに、跡地にいろいろ利用されていたらいいなと思います。司会平和主義ですね、いいね。又吉さんは、現実的ですね。又吉やっぱり不動産ヤーと言われたくないです。司会そうですね。今、一般の人たちから不動産業者はどんなふうに見られていると思う?名嘉真お店にお見えになる賃貸のお客さんが、「なんかいい物件あるでしょう」と言って来られる。「ネットに出てない物件がありますよね」と。ただ、そういう物件って本当にごくまれです。売買でもそうかも知れないですけれども、どんどんネットだったり、広告を出したりとかをこちらも心がけていますから。その辺にお客さんと不動産会社のギャップはあるなと感じます。お客さんが思っている以上に、あまりそれ以外のものはないという。なので、意外に底が浅いと言えば浅い。司会お客さんは名嘉真さんの会社に行って、この人(物件を)隠しているんじゃないかって、疑われているわけ?名嘉真疑う人も多いですね。司会黒島さん、どうですか。黒島バブルのときに、うちではないですが、売れない土地を売ったりとか、そこで建築しようとしたときにできなかったという話があります。その当時、物件を買われた方が売却をしに来たときに、調べたら、接道がなかったり、というのが結構出てきているので、そういった人たちから「不動産屋ね」と思われているのを、僕らも感じているんです。時代が変わって、いろんな法律的な規制が出てきて、契約書も年々厚くなっていくなかで、当時のようなことはできない。そういったことを一つひとつ積み重ねていかないと将来はないと思います。日々、新しい情報を入れて、いろんな講習会にも出ながら、(業界の)資質の向上に向けて、僕らが努力しなければいけないと思っています。司会又吉さん、どうですか?又吉できて当たり前で、できてなかったら、やっぱりかぁみたいな、そういう感じの見られ方をされているんじゃないかなと思います。これにうまくプロとして、お客さんの期待を上回るくらいの接客をしたい。司会神村さん、どうですか?神村年代によって、不動産業者に対するイメージというのは全然違うと思うんですよ。年輩の方というのは、「不動産ヤーナー、ワッター、ジー売ランヨー」みたいな感じで、土地を探して飛び込みで出向いても、何かあるんじゃないか、というふうな感じの人もいるとは思います。ところが、若い方は全然違う。僕もずっと営業をやってきましたから、普通に、世間話も踏まえながら、「今、探している人がいるんですけれど、お会いになりませんか」とか。いきなり土地の話をするんじゃなくて、そうしたら「不動産屋に見えないなあ」とか言われながら、そこから突破口を開いて、いろいろ情報交換とかしたりしています。不動産業に対するイメージは、大分よくなっていると思います。正直、僕の先代の時代には、お店のドアを開けたら、囲碁を打っていたり、ここ事務所なの?というイメージが強かったらしいんですけれども、今は飛び込みで営業がしやすいスタイルになってきてはいますね。イメージは少しずつよくなってきているのではないかなと思います。司会不動産業界もいい方向に進んでいるということですね。大城さんはどうですか?大城売買担当なので、権利関係とか相続とか、税金のことも踏まえて、私が応えられる範囲で全92 84