ブックタイトル宅建協会50周年記念誌

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宅建協会50周年記念誌

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概要

宅建協会50周年記念誌

司会(軍用地で)生活をしている、年齢がいった方がいるわけですよね。返還された場合、生活ができなくなる。大城今の状態がいびつで、それが長年続いてきて、当たり前になっている部分はあると思うんですけれども。司会難しいテーマだと思うけれど、神村さんどうですか。よく取引していますよね。神村そうですね。うちは軍用地と民有地、ほぼ半々ぐらいです。実際、収入を得ている人にとっては、やっぱり軍用地はあったほうがいい、ということです。施設によっても全然平米単価が違ってきますし、今、売買が盛んなのが嘉手納基地です。あとは瑞慶覧の司令部といった重要施設ですね。嘉手納基地は沖縄市、北谷町、嘉手納町の三つにまたがっていますから、そこが今ものすごい。うちのところでも本土の方からの問い合わせがすごいです。価格で言えば、この3年は恐ろしいほどに値上がりしています。僕が3年前に32倍で売った所が、今年38倍で売れました。大地主さんが来て、キャッシュで一括決済です。(軍用地の売買は)ずっと先代からやって来ていて、倍率で推移を見ているものですから、必ずしもこの倍率には載せないんですけれども、いろいろ負債を抱えて、売りたい、というときには、どうしても地主さんの立場に立って売らなければいけないものですから、ある程度の相場は抑えながら、意見を尊重しますので、それの繰り返しが、現在の相場になってきているのではないか、というのはありますね。だから金融機関も担保評価を上げました。結局、軍用地の利回りと変わらないような感じです。大口のお客さんに関しては価格は見ずに、倍率を見る。例えば年間500万の借地料であれば、ではこれは32倍でやった方がいい。たとえこれが1億5千万であろうが、2億になろうが、価格は見ない。要はこれで利益が出せると。やはり辺野古の問題とか、普天間の問題とかあって、今軍用地売買においては、判断が難しいところにはなっていますね。売買事例も減っていて、売り手市場になってきています。宅建協会での活動を通して見えてきたもの司会ありがとうございました。さて、若い皆さんから見た宅建協会はどんなイメージですか。どういうふうに見えて、また今後、どういうふうにあってほしいのか、ということをお聞きしたいと思います。大城業者会の役員会には最近からしか顔を出していないので、どういう活動をされているのか、なかなかイメージが湧かないのですが、一般のお客さんからの苦情や相談を受けたら、(協会に)案内することもあるので、それで解決できるのは大変ありがたいなあ、と思っています。司会苦情相談は今5か所、八重山、宮古、北部、中部、本部でやっています。神村さんはどうですか。神村僕も、今、中部の総務委員長をやっています。今回(協会の)理事になりますので、どういう組織なのか、というのはこれから勉強することになるので楽しみです。司会又吉さんは(協会について)詳しいですよね。率直なご意見を。又吉1理事として関わらせていただいて、満6年になります。その前までは、協会から来る会報誌を見る程度で、協会の存在を必要と思う、ということはなかったんですけれども、最近では、私自身が物件を取り扱って、トラブルになりそうだったりすると、同業の先輩に聞いたりとか、いろいろ調べ物を慌ててやります。たぶん皆さんもこういうことは多々あるんだろうな、と思います。というのは法定研修とか実務研修の参加者の人数がどんどん増えていって、今、会場が追い付かないくらいの状況になっています。これも世の流れというか、いろんなクレームやら瑕疵担保やらの部分だと思います。今、協会がされている無料相談も充実していて、いいですし、そこから上がってくる事例をフィードバックするという作業もやっています。また不動産ラジオ相談の放送内容を全部まとめてホームページに挙げたりという作業も、非常に実務的なもので皆さんが迷わないようなかたちに特化してやっている動きを間近に見ています。また沖縄版特別ルールというのも最近発表していますし、そういう意味ではやはり同業者の集まりですので、90 84