ブックタイトル宅建協会50周年記念誌

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宅建協会50周年記念誌

だければ、と思います。これは売買に関して、接客から金融からいろいろな知識が得られるようになっています。トラブル防止に大いに役に立つと思います。岸本那覇西地区業者会を中心に、事業承継を予定している後継者達を集め人材育成を目的として「二翔会」を平成22年11月に結成させました。同会は定期に例会を開催し、昼食を摂りながら情報交換や勉強会並びに懇親を深めているところです。定時総会にはシニアの経営者や著名人に講演を依頼し教養を高めると同時に、先進県の色々なイベントには全員で毎年参加することで事業承継に役立つよう見聞を広めています。私が承継者の健全なる育成の必要性を感じたのは、昨今の若者が事業の失敗や悩み事などで安易に自殺行為を実行する風潮があるように思えたのがきっかけです。「盛者必衰の理」は平家物語の栄華と没落を表現したものでしょうが、現代の経済界にも「奢れる者は久しからず」である。だから、我々の事業承継者には多くの仲間と懇親を深めさせ信頼性を築くことで、仲間同士の固い友情と絆で遠慮のない相談や慰め合って勇気をもらい、どんな困難にも乗り越えられる心のよりどころの駆け込み寺的な組織が必要、と真剣に思ったからです。現在のメンバーは12名で活動しておりますので、その趣旨に賛同し入会を希望される方は事務局までお問い合わせ下さい。島袋今、中部業者会100社ですが、モウキ塾という月に一回の集まりがあって、法律のこととかいろいろな勉強会をやっています。3代目が二人ぐらいいて、2代目がけっこういます。うちの息子も将来は2代目です。30代半ばから40代半ばの若者たちが勉強をしています。ぜひ、那覇の若者たちと交流ができたらいいと思います。大城いいことですね。司会中部業者会は非常に歴史があって、勉強会に参加させてもらうなど恩恵にあずかっています。大城中部業者会にいろんなシステムを習いに行きました。それで東地区の業者会を立ち上げたんです。比嘉50周年ということで一言。50周年の前半は日本の高度成長時代で、開発、売買が多かった。賃貸は、ハウジング、外人住宅の賃貸が確立された事業として成り立っていました。平成に入って、50周年の後半は賃貸が台頭して、賃貸が業として確立されたわけです。これはやはり高度成長が終わって、成熟社会、安定社会に入った。開発などがゼ第二章会員座談会ロではないけれど、昔に比べて少なくなった。當間比嘉社長がおっしゃるように、2世代の、事業の継承には安定収入がないと息子には継がせないですよね。そういう意味では、これからの時代は賃貸管理が中心になっていくとは思います。そういう中で、土地の売買というのは、本来の不動産の事業のメインであり、確かに開発とか、建て売りとか需要自体は小さくはなっていくと思うんですが、なんらかの形で、その辺も活性化できるようなことを、2代目3代目の時代に継続できるようになればいいなと思います。司会おっしゃるように、時代の転換に入りつつあると思います。この辺は、また皆さんのお力を借りないといけない部分がたくさんあると思いますので、ぜひ後輩を育てていただけるようにお願いをしたいと思います。いろんなトラブルが多いものについて、全部法制度化していきますので、今、管理についても法律がないんですが、あと2年をめどに管理業についてもいわゆる免許制度ができる、という流れになっております。キャリアパーソンもそうですが、不動産経営管理士も賃貸管理について、社員の皆さんには勉強していただかないと将来、業ができなくなるという不安がございます。こういったことも、今日の諸先輩方にはご理解いただいて、今後もなお一層のご援助を賜りますようにお願いをいたしまして、これで座談会を終わりたいと思います。ご協力有難うございます。(了)7985