ブックタイトル宅建協会50周年記念誌

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宅建協会50周年記念誌

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宅建協会50周年記念誌

岸本話は変わりますが、暴対法が功を奏して今は暴力団員もめったなことに口出しや不当要求は出来なくなったが、復帰前は何の関わりもない不動産取引業者に手数料を請求し、お金を巻き上げられた事例を聞くことがあった。また。当時の裁判所の競売形態は相対売りで互いに顔を向き合い競り合うやり方であったので彼らに睨まれると最後までとことん競り合う輩は少なかった。そのような弊害を一掃する目的で相対立会売りから入札制に、そして現在の期間入札制に変りました。司会いつ頃のお話ですか?岸本復帰前後です。大城入札するところに行くと、あれが取ゥイギサー、これが取ゥイギサーというのが彼らはわかるんですね。そしてチュイナーカールーユバーニ、フチュクルから状袋に入ったもの、何万円か入ったものを渡して、「家ーカイケーリ」と。家ーカイケーランデー、デージヤグトゥ(笑い)。暴対法のおかげで仕事がしやすくなりました-比嘉司会競売妨害があからさまだったんですね。時間も残り少なくなって参りましたが、これだけは話しておきたい、というお話がありましたらお願いします。比嘉税制のことについて、私は売買業をやっていますが、平成になってから土地の取引が分離課税から総合課税になりました。(分離課税では)土地だけ売買すると50%の課税とか、これでは不動産はできないな、と辞めようと思った時期がありました。そうしたら総合課税になって、短期で売っても半分は税金とかではなくて、年間の一般経費を引いて、という普通のやり方になった。これだったら、一生できるなあと。国の政策の大きな転換期が来たと思いました。競売の件でも、岸本さんがお話しされていましたが、暴力団が多い時期がありました。そのとき、裁判所対策として、われわれも期日入札ではしょっちゅう追い払われていましたので、期間入札に入っていたんです。期間入札しても、平成の初め、暴対法が施行される前は、競売は暴力団が占有したり、手数料払ったりという時代があって、国の政策で非常に仕事がしやすい環境になりましたね。そういう意味では、政治連盟にもっと頑張っていただきたい。岸本確かに占有屋がいた、占有屋は債務者の所有者を追い出して競売物件に居侯を決め込んで競落人から膨大な立ち退き料を請求するので、裁判所に明渡しの強制執行を申請することになり、強制執行で来られた執行官も往生しておりました。比嘉強制執行も無理やりすると、あとあと売るときも賃貸でも問題になる。円満に出ていくと、売るのも貸すのもしやすいけれど、喧嘩して出すと、「前の人はどんな人だったか」と聞かれて事情を話すと売れないし、貸せない。そうなるとどうしても和解を選択しないといけなくなる。當間これまで土地の売買が中心であった宅建業界が、やはり賃貸管理に、大勢としては変わっていっている。業者にとっては難しい時期に入っていくんじゃないか、と思うんですが、我々はある意味、いい時代を過ごさせてもらった。土地の売買が、昔のような旨味がない時代に入っている中で、どういうふうな形で土地の売買を活性化できるかな、と。比嘉さんも言われたように、税制とか法令とか、どんどん変わっていきます。その辺を宅建協会としても土地の売買を活性化する方法に取り組む必要があるのではないか、と考えます。社員、若手を協会で勉強させたい-上原司会沖縄は売買においても、九州地区で比べると非常に活発なんですね。賃貸についても、手数料をまともにもらっているのは福岡、沖縄ぐらいです。九州地区では非常に先進的な時代を行っております。當間さんから提案があったように、今後はそういった面を含めて考えていかないといけない、と思います。最後に、皆さんの中にはすでに代表を交代されている方も、交代を考えておられる方もおられると思うんですが、世代交代について、困ったこととか、あるいは努力されたこととかありましたら、これからの我々会員のためにアドバイスをいただきたいと思います。上原私は業界で勤めることもなく、いきなり開業したものですから、当時、仲間を集めて(有)拓実住宅の上原さん、(有)てだこの新里さん、(有)イッセイ住宅の嘉陽さんたちと勉強会をやりました。今は、協会にもいろいろな仕組みがあるので、社員たちをじゃんじゃん勉強をさせないといけない。あのときは手探りでした。ですから、協会もやっていることのアピールをして、若手に勉強させてほしい。それが一つの信頼関係になりますから。司会全宅連も去年(2013年)から、不動産キャリアパーソンということで、従業員の皆さんを研修させる制度ができました。ぜひご活用いた84 78