ブックタイトル宅建協会50周年記念誌

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宅建協会50周年記念誌

仲与根節子又吉悦子お掃除したり、片付けたりしていました。「角田さんのイメージは、毎日雑巾持っている姿」と言われるくらい、空いた時間はそうしていました。本当にいい方に出会え、いずれは独立する、ということは申し上げていましたが、その会社の代表者は「とにかく仕事を全部盗んで行きなさい、そして、コピー機もいくら使ってもいいから、どんどんコピーしなさい」とおっしゃってくれました。社員は全員私より若く、中には「角田さん、自分には自分の仕事があるしそれで給料をもらっているのだから、あなたに教える時間はありませんからね」と言う人もいました。それでもめげずに聞いていくと、教えて下さる方たちもいたりして、ただただ感謝しかありませんでした。その時の気持ちを自分の仕事に絶対生かそう、という思いがありました。自分の会社を設立するとき、人間はどん底にいてもやっぱり光が残っているんですね。自分の中のわずかな蝋燭の明かりでも消えなければ、絶対そこから這いあがれる、っていう気持ちがすごく強かったので、ひらめいたのが「明快」という、日と月がくっついた明るいという字と、快という、人生で一番大事なこと、すべて楽しく、自分が楽しくないと人のことを楽しくしてあげられない、助けてあげられない。だから、心の入った愉快の快ですね。それで「明快」と付けました。私たちの責任は、家主の利益を守り、入居者に安心安全な物件を提供すること-島田司会有難うございます。皆様、それぞれ個性を生かした、いいお仕事をなさっていると思います。次に、これからの賃貸及び賃貸管理業務について、お話を伺いたいと思います。まず今後の専門職としての賃貸管理業務についてどうお考えですか?島田さんからお願いします。島田現場で専門職として何が求められているか、私たちの責任は何か、と言ったときに2点あると思います。まず家主さん側からすると、資産を運用、活用して家主の利益を守ること、そうするために物件を維持管理する。それから入居者に対しては、安心安全な物件を提供する。そこで何が求められているか。今は、建物ももとに戻せばいい時代ではなくて、次に新しい物件と勝負できる商品を造り上げていかなければならない。不動産の仲介ではなくて、その物件をリニュアルできるぐらいのアドバイスができるような能力が必要とされてきています。それから家主さんの年齢が高くなってきていますので、相続の相談に乗らないといけない。ということは、弁護士や司法書士との提携も必要になってきています。それから、今、単身者、独居老人も増えてきています。そうするとその中でいろいろ問題が出てきていますね。一人ひとりに対してのカウンセリング、相談に乗れるような、いろいろな能力を求められている自分たちがいるな、と感じています。司会賃貸不動産管理士の資格がありますが、それについてはどう思いますか。島田必要だと思います。不動産ヤーじゃなくて、専門職としてのスキルが必要になると思いま98 90